東京都立大学附属高等学校
水泳部OB・OG会 黒潮会公式サイト
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>>黒潮会会長を辞するにあたって 前会長 小林紳也(S29卒)
>>ごあいさつ 黒潮会会長 高品 斉(S33卒)

 
 

前会長 小林紳也(S29卒)

黒潮会会長を辞するにあたって

青木前々会長の命をうけて、会長代行を仰せ遣ったのが平成13年の総会前でした。以降昨年(平成16年)の総会で交代させていただくまで、3年間を会長代行引き続いて会長として幹事の皆様がたの協力を仰ぎながら勤めさせていただきました。それまであまり積極的に会の運営に携わってこなかったつけが回って来たと申しましょうか、卒業後ほぼ半世紀も経ちますと理解していたようでも戸惑う変化がいろいろとありましたが、平成9年に定められた黒潮会規約ならびに黒潮会運営準則に則って運営すべく努力してまいりました。

この黒潮会のルーツは学校の設立と機を一にします。昭和4年、府立1中(現日比谷高校)から7年制の中高1貫校として府立高校が誕生していますが、黒潮会の第1期生も昭和7年に卒業されています。以来、府立高校→都立高校→都大付高とつづき、今また中高一貫校の目黒地区中等教育学校(仮称)に生まれ変わろうとしています。
府立高校設立時にはプールがなく、旧プールが建設されたのは昭和9年頃と聞き及びます。このプールに関しては黒潮会会員達の多くの想い出を残しながら、60有余年を経て、現在のすばらしいプールに生まれ変わりました。

黒潮会会員の共通環境・共通認識は、この目黒区衾町の校舎で青春時代の真っ盛りを過ごしたこと、泳ぐことを通して心身の鍛練に励んだこと、また多くの人々との裸の交流を持ったことにあると存じます。

振り返れば最初の水泳部OBを出してから73年、大変長い期間です。これだけの年月を、取り巻く社会環境、教育環境の変化がありながら、黒潮会が継続し得たことは、各人各様に違いはありながら、上記のような何らかの共通の場、それも懐かしい何かを感じてきたからにほかならないと考えます。

今後とも、多様な変化があろうとも、長く継続することで、交流の輪がひろがり、これが会員一人一人の人生にとって有益なものになって行くことを願ってやみません。会員一人一人が積極的に参加されることで、会をも、個人をもさらに充実されて行かれることを願って止みません。短い3年間でしたがご協力有難うございました。
ご挨拶が1年ほど遅れてしまいましたことをお詫びいたします。

 

 


 
 

黒潮会会長 高品 斉(S33卒)

ごあいさつ

「黒潮会」の本質は、水泳文化を担う人々のボランテイア活動と思う。
たまたま青春時代に八雲が丘のプールに集い来て縁あって水泳部に入り、水泳が好きで泳ぎまくっていた連中が、ここの高校を卒業してOBとしてタムロし組織した。これが「黒潮会」である。黒潮会という名称は‘63年に規約化されたが、わが水泳部OB会が出来てからは、驚くなかれ今年で73年になる。名簿を見ると1930年代卒業の会員は戦死を含めて殆どご逝去されているがご存命な方は5名もいらっしゃる。喜ばしいことだ。

激動の73年間、日本現代史のなかで存続している「黒潮会」は、校名だけでも府立高、都立高、都大附高と3回も変り、‘06年春いよいよ中高一貫6年制の「桜修館」として中1を迎え、また大きく変化するであろう今日を生きている。

高校の名前がどう変わろうが「黒潮会」は継続する。そして継続は力となる。

人類にとって立つ、歩く、走る、投げる、ジャンプする等の運動は人間の本能であるが、「泳ぐ」は本能ではない。泳ぎは教えられないと出来ない。泳ぎは、人間の高等で文化的な運動能力の一つである。スポーツが文化であるように水泳文化は存在する。「泳ぐ」を一定のルールや条件を決めて人間が競い合うと、つまり社会化されて水上競技となると、もうそれはレッキとした文化となる。世界記録、日本記録、高校記録、黒潮30傑、自己新記録等々、これらはスイマー自身の水泳文化の作品となる。だからこそ、現役の諸君は日々の練習の中で「自己新」を大切に想わなくてはならない。自己新を少しでも更新するように努力しなくてはいけない。それは自分の作品であり、自分の歴史そのものであるからだ。

「水泳をコーチする」という行動はより高次な文化・教育活動である。コーチは、総合的な人間科学に基づかなくては効率的にはなりえない。泳げ泳げと命令するだけのコーチは、寝呆けているのと同じだ。まして根性だ!と叫び鉄拳が飛ぶ体育会的風土は言語道断だ。殴れば強くなると狂信しているのはどこか軍国主義と根っこで通じ合っている。黒潮会は、73年間当り前に暴力沙汰は皆無だし、自由と自治の伝統の中でスポーツマンシップを立派に育ててきている。教育的見地から体罰は8歳までが限度である。

一施設何億円もかけて建設されるスイミングクラブが、20万人以上の人口を背景に経営が成り立つ経済状況においては、水泳インストラクターが専門化して新しい職業となっている。スポーツ医学、栄養学、教育心理学、体育学等々の知識理論を駆使しながら、水泳理論とトレーニング方法は、プロッフェショナルなコーチの実践の中で日進月歩する。
そんな環境のもとで世界新記録は作られている。各種マシーンの発展により本来補完的な「筋肉トレーニング」にいたっては、個別的にトータルな中での合理性が必要とされる。

そのため、コーチスタッフの助言はますます重要となる。
「黒潮会」500余人の会員の中で、幸い10人近いプロフェッショナルな水泳インストラクターがそれぞれ働いている。彼らの最先端の蓄積されたノウハウやコーチングテクニックを、黒潮会として組織化して常に現役コーチに提供し指導できるシステムが出来たら、どんなに良いだろうか?黒潮会としてボランテイアにてこれらの水泳文化を現役に伝承することが出来ないだろうか?

それともう一つ、各高校水泳部OB会のエージグループ別大会の創設企画。各OB会への呼び掛け。これは、これからの高齢化社会には大いに意義があり!と思考している。

そんなことを考えながら、会長を引き受けた。

要は「黒潮会」をより活性化させるために、時代の変化に対応して合わせなくてはならないことは合わせて、水泳文化活動を実行しようということだ。問題意識の持ち方で、問題点は多く出る。だから、私を含めて役員、幹事がまずしっかり問題意識を持たなくてならない。そのためには、まず、大いに議論をしよう!そんなことで昨年来、議論を深めて組織改正案やホームページ一新も、ほぼ出来上がった。

ボランティアとは本来自発的という意味である。水泳が好きだから水泳部に自ら進んで入った、裸一貫手弁当で志願した、主体的に選択して等々、みんな同じ意味だ。
だから黒潮会の本質は現代風に言えばボランテイアなのだ。民間スイミングクラブは株式会社で利益を上げるが、黒潮会に利益は要らない。維持経費が払えればとんとんで良い。会員は会費を支払い寄付を集め手弁当で黒潮会の活動に参加する。これが基本である。黒潮会は、ノンプロッフィトオーガニゼイション(NPO)で良い。だから、組織としての最終的目標はNPO法人化、こうなると経営運営と会計の透明性の基準が出来るし、寄付金も税控除等されてしやすくなる。

小田急高架訴訟の最高裁大法廷の原告適格事件も、多分勝利し新しい判例となるだろうし個人的には山をこえたという認識なので、これから黒潮会の改革もどんどんばりばり率先したい。但し自分の微力はよく判っているので皆さんのご参加、ご協力、ご助言、ご指導、ご批判を賜りたい。

このホームページの一新も、かような背景で再出発した。昔から掲示板もある。掲示板は使わなくては意味がない。自分の現況報告でもよいし、世の中に対する意見でもよい。熱い議論も期待するし、心温まるお話でもかまわない。大いにみんなで参加して、楽しくやりたいものだ。まずは、ホームページを覗くことだ。